地域限定!味文化!

京都味文化
そこの土地の出身でもない店主が言うのはなんなのですが、ぜひ紹介したい
店主は、東京は浅草の生まれです。その後半年で現在の千葉県に移り住んでそのままです。
従ってそれぞれの地域の在住者でもないのにこんなことをここで言うのは全く失礼な話です。
が、あえてご紹介したいものがあります。
各地ご出身の方、在住の方、異論反論ございましょうが、お許しください。

店主は京都やが好きです。 というよりもお寺という場所がすきなのかも知れません。
店主の家の墓は谷中にあります。その墓石の前で1日過ごせと言われればいけます。実際に半日ほど居たこともあります。
どこでもそうですが、妙に落ち着くのであります。
それは寺だけではありません。キリスト教の教会でも同じことです。教会で半日ただ黙って座っていたこともあります。

宗派とか信仰とか、そういうものに囚われているのではありません。

単に落ち着くのです。

さて、まずは、あえてお叱り覚悟で京都の好きな味文化をご紹介します。

京都の好きな味

京料理とかよく判りません。それは店主が京都出身でないからです。
でも何回も訪れて覚えた味があります。ぜひ、紹介させてください。

  お茶と御菓子
  宝泉院門跡の
        御菓子

 

京都のお寺に行くとよくお茶付きの入館券を買って入ります。
各自、いろいろあるでしょうが、店主が最も好きな味をご紹介します。

京都は大原。有名な三千院の参道のさらに1番奥に「宝泉院(門跡)」というお寺があります。お寺も大変いい寺で、店主がお勧めする京都のお寺Top10に入ります。
この寺は庭の松と血天井が有名です。 天井板は元伏見桃山城の大広間床板を移したもので、鳥羽元忠の自害の姿そのものの血影他、徳川方の武将や各武士の供養のため天井板として使用されています。
また、庭園の樹齢600年と言われる富士山形の五葉松。寺内にはサムカイト(石で出来た仏教音楽用の楽器)もあります。
この寺をはじめ、京都には「門跡」と称される寺が多くあります。かの有名な三千院もそうです。
「門跡」とは、門の遺跡ではなく、「本来一門を統括する寺院、または僧を指していたが時代が下るにつれて皇族や貴族らの子弟が仏門に入り、居住する寺院を指すようになった。(「広辞苑」)」。簡単に言うと皇族が仏門に入れる寺ということです。

さて、この宝泉院にも当然、そのときのための皇族用の座敷があり、しかもその席も決まっています。実際に行くとお分かりかと思います座敷の奥に座布団が敷いてあり、そこに座って庭を眺めてください。五葉松を中心に障子の枠や柱が織り成す、まさに額縁の中の自然の画が見られます。決して欄干に敷かれた赤い毛氈の上に座って見てはいけません。

いよいよ本題です。
ここでお茶とともに出される御菓子が、店主は京都の御菓子No1です。
その名を「大原魚山 風味ひととき」。よくはわかりませんが、つぶしあんをうっすらとしたギュウヒのようなもので包んでほんのりとニッキの香がする上品な御菓子です。
京都の寺で出される御菓子のほとんどはそのお寺でしか買えません。それぞれの御菓子屋さんに特別に依頼して作らせているといいます。ちなみにこの御菓子、他では買えませんが、宝泉院に行けばお土産用に売ってくれます。但し日持ちしません。

甘いものが結構苦手な店主ですが、これだけはたいそういけます。

 

  今宮神社の
    あぶり餅

実は店主は食していません。
ただ、こちら方面ご出身の方のご推薦でのご紹介です。
京都は北区にある今宮神社の参道にある「あぶり餅」は絶品だとか。ちいさく丸めたお餅を串に刺し、炙ったものにきな粉や蜜をかけていただきそうです。

次回の京都行きの際は、ぜひ寄ります。

 

  お漬物

京都といえばお漬物。
いろいろなお店があり、大型店のものは東京でもスーパーでも簡単に手に入ります。
実際にはもっといろいろなお店があると思いますが、店主の知っているお店のご紹介です。
大原地区に「寂光院」というお寺があります。平家物語で知られる平清盛の娘、建礼門院が余世を送ったという寺で、そこには悲しい物語があります。
さて、その寺の石段の手前にある小さな小屋のような売り場のみのお店。
名前は忘れてしまいましたが、ここのお漬物が最高です。但し、季節の野菜しか使っていないため、いつでも同じ商品があるわけではありません。

このお店、地元の方に教えていただきました。季節になると市内からわざわざここまで買いに来るそうです。店主も数回買って食べています。正直な話、確かにここが1番おいしいです。ちょっと高めです。

 

  ひやしあめ

京都の夏といえば「ひやしあめ」 。きっと「冷やし飴」なのでしょうが、「ひやしあめ」という字がいいです。
あちらこちらで売っています。最近はペットボトルでもあるそうです。
店主が始めて体験したのは、たしか清水寺の茶屋。
コップに薄めの琥珀色の液体が。飲んでびっくり!なんとちっとも冷たくない。「ひやし・・」ではない。
といっても暖かくもない。つまり常温なのです。
生姜の味がする甘い水といえばなんとなく感覚がお判かりいただけますでしょうか。
ちっとも冷たくない!と思うのですが、不思議とその後、夏の京都に行くと必ず飲みたくなります。

ああー、こうして夏の冷を求めたんだなーと。
ぜひ、1度お試しください。今のエアコンとか氷とかの涼しさではない、感覚の涼しさを!

 

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