世にも不思議な変わったお酒です

一般に知られていないまさに自然発酵によるこんなお酒もあります。



猿酒

これは、私が高校生の時に悪友宅で飲ませていただいたお酒です(おおっと、高校生?まあまあ・・・)

色は琥珀色。非常にフルーティーな香りと飲むと非常に甘くいろいろな果物が混ざったようなお酒でした。

その悪友からの話では、山奥に住む親戚の方からいただいたもので、「猿酒」というものとか。
山に住む猿が食物の貯蔵用に木の穴などに木の実や果物を溜め込むのだそうです。通常は食べてしまうのですが、中には沢山の穴に入れて忘れ去られたものが出てきます。やがてそれは自然発酵し、自然の中で酵母が繁殖。結果としてアルコールに変わる。
やがて猿たちもこのことに気づき、自分たちでも舐めるのだそうです。当然、酔っ払います。
それをかすめてきて、濾したものがこの酒。

自然の中で出来るので多少、中身は疑わしいものもあることと、毎回同じものが出来上がるわけではないのでおいしいものは貴重だそうです。

もちろん、売られていません。

 

自家製ワイン

日本ではアルコールを本来自家製で作って勝手に販売してはいけません。
が、意外と作って自宅で楽しんでいる人は多いものです。

とある山合いの民宿に泊まった時のこと。
このオーナーがそっと出してくれたワインが非常に濃く、風味もあり、おいしかったのですが、それがなんと自家製。
もちろん売ってはいません。お客さんにも通常では出していません。あくまで自分で飲むためです。
ワインというおしゃれな感じではなく、まさにぶどう酒という感じでした。一般のワインほど澄んでいません。
が、しかし、これが非常においしいのです。

実は、私も自宅でぶどう酒作りに挑戦したことがあります。
というよりも実験ですね。
一升瓶をきれいに洗い、かなりきれいにするために熱湯消毒をして、そこに洗ったぶどうの実を入れます。本来のワインではここに使うぶどうはそれ専用のものですが、実験ですからデラウエアか何かもOKです。
この際、皮がついた状態で入れれば赤ワインになりますし、皮をむいていれば白ワインになります。
皮の内側にブドウ糖がついているため、この実験では、皮付きのほうが出来やすくなります。
ぶどうが入ったビンの中を長い棒で突っつき、どんどんぶどうをつぶします。どんどん突っつきます。
最後に脱脂綿をビンの口に詰め、暗く冷たい場所に放置しましょう。

日に日に発酵し、アルコールになります。

もちろん、とてもおいしくはないですが、それでもちゃんとお酒です。

ぜひ、お試しを(と言ってはいけないのですよね)

 

世界中には

世界は広い。だからいろいろなお酒があります。

たとえば、牛やヤギの乳を発酵させたお酒や木の実を発酵させたお酒など、その地域ごとに昔から作られているものにはさまざまなお酒があります。

残念ながら、私はその類は飲んだことがありません。

しかし、世界中には決して値段がつかないような自然の中で作られるお酒が沢山存在しています。

 

オリジナルビールやオリジナルウイスキー

最近は、自宅でオリジナルのビールを作るキットが売られています。
その過程での温度管理や原料の数ccの違い、水の違いなどから微妙に味が異なるそうです。

また、ウイスキーの蒸留所で原酒モルトを自分の好みでブレンドし、オリジナルのウイスキーを作ることが出来る場所もあります。

さまざまな趣向で楽しむ、これがお酒。

これからもぜひ楽しいお酒を飲みたいものです。

 

  

 

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