鍋料理 食文化の原点を感じる

鍋に食材を入れて煮る。ただこれだけの行為なのになぜか料理として成立する鍋料理。料理、食文化の原点を感じませんか。
鍋を囲み、みんなで突っつきあうと、なぜかその場にいる人と仲良くなれちゃうという鍋料理。
いろいろな鍋料理のご紹介!
みなさんから寄せられた鍋の紹介やご意見、ご感想など
どんどん載せていきます!
こちらまでお願いします。

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6.キムチチゲ

   体の中から
    ホカホカになる
   美容と健康にも!

随分前から流行の韓流の流れでしょうか。韓国料理もかなり一般的というか人気だそうです。
なかでも、寒い韓国でもお得意の鍋。その代表的なキムチチゲをご紹介!

よく「チゲ鍋」なるメニューが書いてあります。もちろん韓国料理のお店にはそんな表記はありません。
「チゲ」とは「鍋料理」のことです。「チゲ鍋」といえば「鍋鍋」です。はずかしいぞ!日本!

たとえば、豆腐をメインにすれば「豆腐チゲ」、キムチがたくさん入れば「キムチチゲ」です。

今回の「キムチチゲ」は、大本の韓国流を日本流にアレンジしたものですので、ご家庭でも簡単においしくできます。しかも特別な韓国調味料を使いません。(これを使うと本格的!でもそろえるには高いしね。)

まず、豚肉。豚小間でもバラでも構いません。食べやすい大きさにカットです。鍋ですがら縮むことを考えてあんまり小さくするとダメです。
次にキムチ。これはいろいろなものが売ってますので、お好みで。
そのほかの材料は、お好きにどうぞ。
しいたけ等のきのこ類を入れると出汁がでていいですね。
そのほか、 たまねぎ、にんじん、キャベツ、大根、ねぎ、ほうれん草なんかも・・・。野菜はたくさん食べられますから多くてもOKです。韓国では、じゃがいもも人気です(ジャガイモが入ると別の名前になりますが)。おいしいですし、お腹もいっぱいになります。
油揚げを短冊に切って入れてもおいしいですよ!

これだけは欲しいというのは、にんにくとにら。

にんにくは適当な大きさに。そう1片そのままでもOKですし、その半分に切ったものでもいいでしょう。これを人数×2〜3片は入れたいものです。(それほど翌日臭いませんから)

にらは、最後。食べる直前に入れましょう。

さて、作り方。
普通の鍋と一緒です。1つを除いて!ここが最大のポイントです。

まず、鍋に豚肉とキムチを入れます。手でよく揉みあわせます。
そして、30分以上、そのままにして!ここがポイントなんです。

正式には、この作業はボールなどの他の器で行い、鍋には出汁を入れてそこに先の豚肉+キムチを入れるのですが、別にいいです。ボールを洗う手間が省けます。

30分以上経ったものに水を入れ、火にかけ、あとは普通の鍋と同様。
出汁入れる、 野菜を入れる。味付け(醤油、塩、胡椒、酒+味噌)!味噌を少し入れると本物っぽくなって、しかもコクも出ます。

煮えたら最後ににらを入れて出来上がり。鍋の余熱でにらはスグにシンナリなって、器に取る頃にはOKです。

肉を鶏肉に変えてもいいでしょう。
また、辛さの調節はキムチの量でね。

とにかく、肉とキムチをもみ合わせて30分以上おく!これだけで、ぜんぜんおいしくなります。ためしにそのまま鍋に入れたものと食べ比べてみてください。

残ったスープは、雑炊でもうどんでも好きにして〜

 

番外

 鍋といえば、ちゃんこ
 ちゃんこってどんな鍋?

 

ちゃんこといえば、相撲部屋のあの鍋です。 東京は両国界隈で元力士が経営するちゃんこやが有名です。
実際に行ってみると、店によりさまざまです。場所柄東京ということでしょうゆ味の鍋が多いようです。

そのちゃんこ鍋とは、どんな鍋なのでしょうか?

もともと「ちゃんこ」とは相撲部屋で食事のことを差します。力士は体力をつけ、栄養をつけるため、常に栄養価が高く、また大量に食べることから鍋にすることが多く、一般的にちゃんこ鍋として言われるようになりました。
従って、特に味付や具材、調理方法を示すものではありません。

つまりカレーライスでもハンバーグでもすべて食事は「ちゃんこ」です。(このあたりは、某へぇ〜の番組でも紹介していましたが)

ちゃんこの語源には、いくつかの説があり、
1. 「ちゃん」が中国のことで「こ」が中国語で鍋のことだという説。
2. 長崎でアルマイトの大きな中華鍋を「ちゃんこ」と呼んでいたためという説。
3. 「ちゃんこ」で中国のことだという説。

これらに共通しているのは、 「鍋」と「国」は中国語では似た音であり、長崎の人が中国から来た鍋を「中国(ちゃんこ)鍋」と呼んでいて、当地に巡業した力士がその料理を「ちゃんこ鍋」と呼んだのではないかという点は共通しているようです。
長崎ではこの鍋の名は、後に略して「ちゃんこ」となったとそうな(かぼちゃはポルトガル人がカンボジアからもたらしたので「かんぼじあ瓜」と呼び、後に略して「かぼちゃ」となったのと同様)。
長崎のちゃんぽん。この「ちゃん」も同様な語源との説があります。

いかがですか?今夜お宅でもご自慢の「ちゃんこ鍋」をぜひ!

 

5.雪見鍋

   家々にも周りにも
    雪が積もった情景の
    おしゃれで温まる鍋

この鍋は、どちらかかの食べ方かもしれません。そのアタリはよく存じ上げませんが、たまたま昔、私の従姉弟からご紹介いただいた鍋です(彼女は長い間、仙台に住んでいましたからもしかしたらそちらの食べ方でしょうか)。

用意する材料は、豆腐と大根おろし。出汁は昆布だし。あとは浸け汁としてポン酢などをお好みでご用意ください。

湯豆腐を作ってください。そこに大量の大根おろしを加えます。大根おろしは、湯豆腐が出来てから入れ、ふたをしてさっと暖めればOKです。

蓋を開けると、雪原に家がポツポツと立ち並ぶかのような風景です。そこで雪見鍋です。

かなり体が温まります。しかも大根おろしのジアスターゼにより疲れた胃にもやさしい。(もっとも熱が加わるので効果はかなり落ちてますが)

とにかく素朴で、温まり、やさしい味のお鍋です。

火傷しないようにふうふういって、しみじみ暖かさを味わってくださいませ。

 

4.驚きの水炊き

   白湯スープのような
       出汁が特徴!

鍋の中でも定番の水炊き。鳥肉や野菜の入った鍋で、鍋自体に味は付けずにポン酢でいただくというのが一般的です。

が、しかし、ここにご紹介するのは、とんでもない水炊きです。
実はこれ、とある水炊き専門店で出す最高の水炊きを私流に手軽に家庭でも出来るバージョンにしたものです。

例によって簡単です。が、今までの水炊きとは違います!

実際の作り方は、名古屋コーチンとかしゃもとかの高級鶏肉を出汁のみの入った鍋で長時間炊き、それをまずいただいた後、残った汁で今度は野菜を入れて鍋にするというものですが、私流はちょっとアレンジです。

鍋に昆布、鰹だしなどを入れます。
そこににんにくを1片(これは包丁の平らな面でバシッと思いっきり叩き、半分につぶれた感じにしたもの)、生姜を1片(これも刻まず、ドン!と。但しあまり入れすぎると香りが強くなりすぎます)。胡椒一振り。酒多め。長ネギの青いところ1本そのまま。以上をドンと入れましょう。

ここに鳥肉を入れます。かなり縮まるので大きめがいいです(売っている肉を3〜4等分に切る位でOK)。好き好きですが、モモの方が味、弾力ともにいいようです。

はい!第一弾は完成です。あとはひたすら強火で煮る!とういうか炊くといった方が正しい?
強火です。あくまで強火です。吹きこぼれそうになったら、蓋をあけたり、ずらしたりしましょう。でも強火です。
やがて水分が少なくなってきます。その状態の濃厚なスープを楽しみたい方はそのまま、スープを増やしたい方や焦げ付きそうな量になった場合は、遠慮なく水を加えてください。

理想的には30分!どんなに早くても沸騰してから15分は我慢です。

できました!?白濁したスープです。

これを鶏肉とともに器にとり、ポン酢か柚子などもちょっと加えてどーぞ!
例によってあとは自分鍋方式です。塩のみもGoodです。

肉はすでに口の中で溶けるというか砕ける感じになっています。

第2弾は、このスープにさらに鶏肉と野菜です。ここからは火が通ればOKです。長く煮込まなくてもOKです。鶏肉がダブルで困る!という方は、例のお店のように野菜だけでもOKです。すでに最高の鳥スープが出来上がっているわけですから、何でもおいしいのです。

1つだけ注意です。
我が家でもそうですが、鍋用の電気プレートを使うと長時間沸騰しません。
この鍋の最大の特徴は、長時間沸騰させ、一気に出汁となるエキスを出すことにあります。
従って、そのようなご家庭では、まず、ガス台でガンガン作って、それを入れ替えて召し上がることをお勧めします。
&かなりいい匂いがします。換気扇を回しましょう。そして隣近所に匂い自慢しましょう。

PS.もう一手間かけたい!そんなあなたには、鶏肉を食べる前に取り出し、塩を振って火で表面に焼き色、特に皮の部分がカリカリになるように焼いてから、そのスープに付けて食べてください。これもいいです。味が変わります!

 

3.鍋のシメに

鍋といえば楽しみなのは最後のシメ。
今日はご飯に刻み葱と溶き卵を入れておじやかなとか、ラーメンを入れてとか、餅で雑煮風、うどんもいいなと迷います。

近所の蕎麦屋さんから教えてもらった方法をご紹介します。

まず、固めに茹でた熱々のうどんを用意しましょう。
鍋には残ったおいしい汁があるのですが、今回はごく少量です。うどんに隠れて見えないくらいの量にしなければなりません。従ってもっとたくさん残っている場合はその前に飲んでしまいましょう。

うどんを入れたときに汁が見えるようでは多すぎです。そう、コップ半分くらいでしょうか。分量は各自数回実験してください。(この技を身につけるためにどれだけ試みたことか・・・)

いよいよ、本番です。溶き卵を用意します。
鍋を強火にして、残った少量の汁が煮立った時、固めに茹で立てのうどんをIN!
残り汁に絡ませたら、溶き卵をIN!
ふたをして、火をスグに止めます。
待つこと1分。 ふたをとってかき混ぜます。

いうなれば鍋の残り汁で作ったカルボナーラ風うどんです。
味が薄かったら塩か醤油で調整してね。でも大体大丈夫です。

ただ、これはとろとろの生卵が駄目な人には不向きです。その際は汁をやや多めにして卵を入れてからしっかり火を通すといいでしょう。

温まるシメです!

 

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2.シジミ鍋

   疲れた肝臓に
       GOOD!

 

 

昨日は飲み過ぎたな〜と感じた時なんかに肝臓にやさしい鍋です。

鍋に出汁と酒をいれ洗って砂を出したシジミを入れます。
そこに千切りにした大根と油揚げを入れます。

シジミは、口が開けばOK。出来上がり。最後にあれば三つ葉をパラパラ。なければないでもいい。

大根がやや固めの方がしゃっきりしてておいしいです。煮すぎるとシジミが固くなってスープも臭みがでてしまいますよ。

器にとって、ポン酢をたらし、お召し上がりください。
大根とシジミでお腹にやさしい鍋です。

 

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1.自分鍋

   これぞ、料理の基本!
   お子様必見!
   絶対に料理に興味を
   もちます。

こんなものを紹介してよいのだろうか???と疑わしい鍋料理。
なぜかというと自分勝手にやればいいのだから。

店主おすすめの材料は、鰹だしや昆布だしと酒のみ(味付けはしない)を入れた鍋に、豚肉や鶏肉、野菜、豆腐、油揚げ(これが決めて)などを食べやすい大きさに切っていれ、煮る。
食べごろになったら勝手にたべるのだが、ここからが自分鍋ゆえの手法です。
味付けは自分で自分の器の中で行ないましょう。そのための調味料を食卓に並べておいて、自分でやりましょう。
我が家では、味付用調味料として、自家製昆布醤油、塩、胡椒、わさび、豆板醤、ラー油、香港ラー油(唐辛子や中国山椒がそのまま入っているやつ)、黒酢、自家製昆布味噌、ラーメンの汁(液体のもので醤油味、味噌味)、おろしにんにく、おろししょうが、この間もらった鹿児島の肉味噌などが勢ぞろいします。

こどもには人気です。料理が出来るんですから。しかも切ったりしないので心配ない。味付けだけに挑戦。
この鍋のいいところは、おかわりするたびに違う味付けが楽しめること。
なので、器はあまり大きくない方が楽しいですよ。

この鍋やれば、味音痴解消!楽しみながら味が覚えられること実証済み!

 

 

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