世界に誇る日本のアルコール 日本酒 英語でもSAKEです

日本酒は世界に誇る日本の代表的なアルコールです。
その銘柄はまさに星の数ほど。
飲むだけではなく、料理の調味料としても使う魔法の液体。一献いかがですか?



日本酒とは

米に米麹を加え、さらに水を加えて発酵させたお酒です。
わが国だけではなく、この製法によってできたお酒は韓国や中国にも存在しますが、微妙に味が違います。

歴史はもちろん古く、かつては神様に捧げることを第一目的に作られた時代もあります。

よく時代劇に酒を酌み交わすという場面が多く登場しますが、江戸時代中期までは一般庶民が口に出来る酒は、いわゆる「どぶろく」であったと言われています。

「日本酒」というよりも「お酒」と呼ばれる方が多いですよね。

 

日本酒の決め手

これは、どんなお酒でもいえる事ですが、原料と水が命です。

日本酒の原料は米ですが、ここで使用される米は、食べておいしいと言われる「魚沼産こしひかり」とか「あきたこまち」ではありません。食べては決しておいしくないそうです。
代表的な日本酒用の米には、「五百万石」「山田錦(このままの銘柄もあります)」「美山錦」など、計41種類。お酒のビンに表記されていることも少なくありません。

また、米麹にもよし悪しがあります。

そして、さらにそこに加える酵母には銘柄もあり、非常に奥深いのです。しかし、この酵母名は表記されていませんので一般的ではありません。

最後は、ここで使用する水。酒作りには、米とぎから加水まで非常に大量の水を使いますが、良い水がなければよい酒は生まれません。

 

日本酒の種類

日本酒にはいろいろな種類があります。

 

1.純米酒
米と米麹、水だけで作られたお酒です。昔のお酒はすべて純米酒でした。米の味が強く出るため、濃くおいしい酒となりますが、一方で雑味が出てしまうこともあります。
2.本醸造酒

米と米麹、水で作られたお酒に少量の醸造用アルコールを加えたものです。添加するアルコールは、増量のためではなく、雑味を抑えたり、軽快な味わいを出すためです。従って、加えられる量は決まっています。
これに対し、規定以上の量を加えたり、糖類を加え増量させたものは普通酒と言います。

3.吟醸酒と大吟醸酒

お米を60%以下に磨いて(精米歩合)低温長期発酵製法で作ったお酒を吟醸酒と言います(正しくは、表記できます)。
さらに50%以下の 精米歩合であるものを大吟醸酒と言います。
ともにふくよかな香りと味わいがあり、本醸造酒よりも高価となるのが一般的です。

精米歩合をわかり易くいいますと、通常の食用のお米の場合は95〜90%程度の精米です。これをさらに精米し、通常醸造酒では、大体70%前後と言われています。つまり、大吟醸酒の場合、原料のお米の半分以下しか使われないという贅沢なお酒であることがお分かりかと思います。

4.清酒

製造工程において、ろ過して出来た酒を清酒と言います。この段階で取り除かれたいわばカスが「酒粕」です。また、このこす前のお酒を俗に「どぶろく」と言います。
どぶろくの原酒は日本酒の中でもっともアルコール度が高く、清酒で14〜15%であるのに対し、20〜22%あり、ビンに詰められた後も発酵している季節ものを売り出す銘柄もあります。

 

誰が作るの?お酒つくりには非常に重要な役割をする人がいます。それは杜氏です。製造管理から蔵人(杜氏の手下で実際に酒造りに従事する)の管理、そして税務署への提出書類の記帳などすべてをつかさどる最高責任者です。江戸時代中期には確立された制度で農業・漁業をしている方が冬場酒造りに単身赴任していきました。

出身地によりその名前が付けられています。有名なところでは・・・
南部杜氏(岩手)、山内杜氏(秋田)、越後杜氏(新潟)、能登杜氏(石川)、糠杜氏(福井)、丹後杜氏(京都)、丹波杜氏(兵庫)、但馬杜氏(兵庫)、備中杜氏(岡山)、広島杜氏(広島)、出雲杜氏(島根)、九州酒造杜氏(福岡、佐賀、長崎、熊本)。

このうち、全国で従事しているのは主に南部杜氏、越後杜氏、また京都は灘地区に多く従事しているのは丹後杜氏です。お聞きになったことがあるのではないでしょうか。

 

飲み方あれこれ

よく言います。吟醸酒や大吟醸酒を燗にして飲むなとか、日本酒をロックで飲むとは・・・などなど。しかし、実際にはどんな飲み方でも良いのです。
お酒は趣向品です。自分に合った飲み方が一番。同時に値段が高い酒を飲むほうが言いという考えもナンセンスです。

代表的な飲み方として、鉄則は何かで割らない、氷を入れない。そのまま冷やして、常温で、暖めて(ぬる燗、人肌、熱燗、超熱燗)・・・。
しかし、氷を入れ、ロックでもいいのです。ソーダや他のリキュールとともに日本酒ベースのカクテルでもOK。水割りだってよいのです。季節やその時の気分によっていろいろな飲み方を試してください。

私の最も好きな銘柄は、栃木県の烏山にある島崎酒造の「東力士」です。この大吟醸は至福の時を与えてくれますが、これはある程度お酒が進んでからのいわば真打登場という感じです。実はここの本醸造酒(値段も普通のお酒で、昔なら2級酒)が最高においしいのです。ある時は冷で、またあるときは超ぬる燗で。
この超ぬる燗は、自宅ではその酒しか飲まないという伯父に教わった飲み方で、それまで燗は「熱燗」、しかもどちらかというと「超熱燗」好みの私が、度肝を抜かれた飲み方でした。銘柄はともかく、ぜひ、お試しください。かなり難しい燗のつけ方ですが、いわゆる人肌といわれるよりももっとぬるい燗です。
但し、いくらでも飲めてしまうことに注意です。

他の効用

日本酒は不思議なお酒です。

○料理の際の重要な調味料です。俗に「料理酒」がありますが、あれはいろいろなものが入っています。純粋な日本酒を使ってみてください。味が変わります。とある料理屋さんでは、仕上げに大吟醸酒を使うところもあります。

○お風呂に入れて、酒風呂。美肌効果、保温効果があり、女性に喜ばれる入浴剤となります。お酒を直接コップ1杯でも効果があります。但し、アルコールに弱い人はちょっと酔うかも。

○化粧水代わりに使ってください。洗顔の後、そう、就寝する前が効果的。化粧水のようにペタペタと。同時にお猪口に1杯を飲んでお休みください。このダブル効果は抜群です。石鹸で洗った酸性の肌をアルカリ性のお酒が中和し、さらに栄養を与え、中からも栄養を少し与えるのです。続けると肌がピカピカ、血行もよく、熟睡効果もあります。難点は、ちょっとべたつく感じがあることと、なんとなく眠る時にお酒臭いこと、お酒に弱い人にはやはり不向きですかね。

○昔の人の智恵です。ご飯を炊く際に失敗して芯が残ってしまった時、お酒を一振りしてしばらく蒸らすと、あーら不思議、ふっくらとして芯も気になりません。もっともこの方法を使うことは最近ではないでしょう。スイッチを入れると勝手に炊いてくれるのが普通になってますからね。

○燗冷まし(お燗して飲み残したお酒)は、確かにおいしくなく捨ててしまいがちです。これは植物にあげましょう。植物が生き生きとします。

飲み屋の女将さん、みなさん肌がピカピカですよね。またその鉢植えや入り口横の植木など緑が生き生きしていると感じたことはありませんか?お酒効果です。飲まなくても空気からの効果もあると言いますので、ぜひお試しください。

 

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