ウイスキーは命の水

ウイスキーの語源は「命の水」と言われています。
独特な色と香り、そして多くの方に親しまれ、小説の中にもよく出てくるウイスキー。
こんなお話、ちょっとつまみにいかがですか?



ウイスキーとは

大麦や穀物を原料とし、発酵させた後、蒸留することでアルコール度を高め、さらに貯蔵し、味と香りに深みを与えた至極のアルコール。

その語源は諸説ありますが、もっとも有力なのは、ゲール語(現アイルランドのケルト民族の語)のuisce beatha(ウィシュケ・ベァハ 、「命の水」の意)に由来すると言われています。

まさに語源!

実は、この語源をとってウイスキーの銘柄にしているものがあります。
俗にいうスコッチウイスキーですが、「USQAEBACH(ウシュクベ)」 という銘柄です。
細かく言うとハイランドウイスキーですが、独特な味があります。それほど高価ではありませんが、あまり一般的には売られていません。
ウイスキーの根元をさまよいながら、静かに1杯いかがですか?

ウイスキーには・・・

ウイスキーの中にはいろいろな種類があります。


作られる工程や体系で分けると
1.大麦麦芽のみを原料として純粋に一つの樽から出されたウイスキーは、モルトウイスキー。
2. トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にするウイスキーは、グレーンウイスキー。
3. いくつかのモルトウイスキーやグレーンウイスキーをある分量で混ぜたウイスキーは、ブレンディット(ブレンド)ウイスキー。
主流は3です。
中には、面白いウイスキーがあります。それは、アイラ島にある全7箇所のウイスキー蒸留所のモルトウイスキーをブレンドしたウイスキーがあります。あまりにも味が混ざり合ってしまっているのですが、話のネタには面白いものです。

原料や蒸留所の場所による種類で分けたほうが一般的でしょう。
1.スコッチ・ウィスキー
スコットランドで造られるウィスキーをスコッチ・ウィスキーまたは単にスコッチと言います。泥炭(ピート、Peat)で麦芽を燻蒸するため、独特の香気(スモーキー・フレーバー)があります。
スコッチウイスキーは、ウイスキーの原点的な存在であるため、蒸留所のある場所によって細かく分かれています。
・ハイランド ・スペイサイド ・アイラ ・ローランド ・キャンベルタウン ・諸島(オークニー、マル、ジュラ、スカイ)
また、数々の有名銘柄の代表的存在のスコッチウイスキーですが、有名銘柄のほとんどは、ブレンディっトウイスキーで、各地のモルトを数種合わせているものが多いようです。

2.アイリッシュ・ウィスキー
アイルランドで造られるウィスキーをアイリッシュ・ウィスキーと言います。
大麦麦芽のほか、未発芽の大麦やライ麦、小麦なども原料としています。

3. バーボン・ウィスキー(アメリカン・ウィスキー)
アメリカのケンタッキー州、バーボン郡で造られるもので、単にバーボン(bourbon) とも言います。
トウモロコシを主原料(50%以上80%未満。80%以上はコーンウィスキーに分類される)として、内側を焼いたオーク樽で熟成させるます。

4. カナディアン・ウィスキー
カナダ原産のトウモロコシを主原料とするベース・ウィスキーとライ麦を主原料とするフレーバリング・ウィスキーをブレンドして作るウイスキーです。

5.ジャパニーズ・ウィスキー(日本国産ウィスキー)
戦前、渡英した竹鶴政孝によってスコッチ・ウィスキーの伝統的製法が持ち帰られ、その後、壽屋(現サントリー)に在籍、次いでニッカウヰスキーを創業し、現在に至っています。
サントリー、ニッカともに世界でも認められており、独特な味わいのカテゴリーとしてジャパニーズウイスキーと分類されるようになりました。

スコッチウイスキー、アイリッシュウィスキー、アメリカンウィスキー、カナディアンウィスキー、ジャパニーズウィスキーが世界の五大ウィスキーとされています。

最近、バーなどで「カスク」と書かれたものがありますが、これは樽から出したそのままの状態でのウイスキーで、アルコールや水で薄めていない言わば、原酒です。従って50度〜60度あります。

 

表記

ウイスキーの表記には2種類あることをご存知でしょうか?

WhiskyとWhiskey

お近くにあるビンをご覧ください。
これは先の種類によるものでもなんでもありません。英語ではどちらも認められています。

この綴りの違いは「e」の文字。
この「e」が入っているウイスキーの場合、ケルト民族の何らかの影響、力が入っているものと見て間違いありません。ケルト語ではWhiskeyなのです。
例えば、ジャパニーズウイスキーはすべてWhiskyですが、バーボンの一部にはWhiskeyが使われています。
そこには、その蒸留所や製法が伝えられた歴史があるということです。

 

年代もの

古ければ古いほど価値がある?
これには諸説あります。

ある蒸留所の方のお話では、30年以上たつと枯れてきてしまうのでウイスキーとしては価値がなくなると。
また、別の方のお話では、50年ものがすばらしいとか。
その土地や風土などによっても異なるのだと思います。

ちなみに30年以上のものは非常に高価であることだけは確かです。

逆に1年以内ですと、焼酎のような色と香りです。3年くらいから徐々に色がつき始めます。1年以内のものをあえて出している変わったウイスキーもあります。

 

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