シソ
(紫蘇)

学名:Perilla frutescens var. crispa
科属名:シソ科 シソ属
原産地:中国

日本では昔からポピュラーなハーブです。
ハーブというカタカナよりも「薬味」と言ったほうが通じるかもしれません。

日本全国どこにでもあり、大変つよい植物なので日陰でも日向でもどこにでも生えています。
バジルのコーナーでもご紹介しましたように、シソ科の植物には、ハーブの仲間がたくさんあります。シソのほか、バジル、ミント、ローズマリー、セージ、マジョラム、オレガノ、タイム、レモンバーム、ラベンダー、エゴマなどがそうです。

さて、シソには「青紫蘇」と「赤紫蘇」があります。
青紫蘇の葉や花は香味野菜として刺身のつまや天ぷらなどにし、赤紫蘇は梅干しなどの色づけに使われます。 また葉を乾燥させたものは香辛料として(特に京都で)七味唐辛子に配合されることもあります。

漢方医学では、主に赤紫蘇の葉を「蘇葉」(しよう)といい、理気薬(気が停滞している状態を改善する薬物、精神を安定させる目的もある)として半夏厚朴湯や香蘇散に配合されたり、成熟した果実を「蘇子」(そし)といい、咳、喘息、便秘などに持ちいられます。

シソの葉はロズマリン酸という成分を含み、アレルギー疾患に有用として健康食品としても利用されています。最近では、花粉症予防効果のある健康飲料なども多く出回っています。

種子からはシソ油が取れます。シソ油には抗酸化作用のあるα-リノレン酸を多く含むため、最近では健康食品としても注目されています。

アメリカで野生しているシソは、日本とは異なり、香りも異なります。
日本のシソの香りはペリルアルデヒドという化学成分であるのに対し、アメリカのシソではペリラケトンが主成分であり、外見では見分けはつきません。
ペリラケトンは肺気腫を起こす毒性があり、家畜が被害を受けることからアメリカでは毒草扱いです。

 

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